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茎にんにくのペペロンチーノ

茎にんにくのペペロンチーノ

材料
パスタ(スパゲッティーニ) 200g
塩(精製度の低いもの)  お湯の1~1.2%
茎にんにく 2本
アンチョビペースト 適量
鷹の爪 1本
エクストラバージンオリーブオイル 適量
(必要に応じ、塩味調整用の塩)  

 「アーリオ オリオ ペペロンチーノ」はシンプルなオイルソース系パスタの代表で、日本でも最もよく知られたパスタの一つでしょう。
(アーリオ=にんにく、オリオ=油、ペペロンチーノ=とうがらし)
 このパスタに欠かせない「にんにく」は、秋、10月初旬に植え付けられ、一冬を越して、次の年の7月上旬に収穫される作物です。
 みなさんが普段食べている「にんにく」は、「りん茎」と呼ばれる部分で、茎が変化したものと言われています。ところが、今日のパスタにはご覧のとおり、みなさんの見ることのない、茎から葉まで、丸ごと「にんにく」が入っているのです。
 これは、みなさんが手に入れることは残念ながら難しいと思いますが、りん茎がふくらみ始める直前に、にんにくの株の一部が間引きされたもので、すぐに固くなってしまうため、美味しい時期は5月末から6月初めのほんの一瞬という、隠れキャラ的な存在です。
 葉の香りは「にら」のような、茎は甘やかな「ねぎ」のような、そしてふくらみ始めたりん茎はまさに「にんにく」そのものの、生命が凝縮されたような味わいがこの時期の私の密かな楽しみでもあります。
 間引きされたにんにくは、ほとんどが捨てられてしまうため、地元でもこの美味さを知っている人は少ないのですが、こういった食材が産地でしか体験できない食材として活用されると面白いのにな、と思います。
 ちなみに「にんにくの芽」という名で売られているのは、実はにんにくの「とう」の部分で、「葉にんにく」と言われているのは、若いにんにくの葉と茎であり、なんだかややこしいですね。

作り方

1  たっぷりのお湯に塩を加えてパスタを茹で始めます。
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2 茎にんにくのペペロンチーノ
茎にんにくのペペロンチーノ
 フライパンにオリーブオイル、刻んだ茎にんにく、鷹の爪を入れ、弱火でじっくり香りを出します。茎にんにくは焼き目を付けるため、すぐ返さないようにします。
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3 茎にんにくのペペロンチーノ  きれいに色付いて火が通ったら、パスタの茹で汁とアンチョビペーストを適量加えてよく攪拌し、ソースを乳化させます。ソースができたら、極弱火で沸騰させないように温めたまま保ちます。
 ソースはここで塩味を調整しておきます。
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4 茎にんにくのペペロンチーノ  パスタが茹で上がったら、フライパンに入れ、再び火を強めてソースを絡めます。
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 作り方も材料もシンプルだけに、うまく作るのが意外と難しいのがこのパスタです。ポイントはソースの乳化にあり、熱々のオイルに茹で汁を加え、一気に混ぜ合わせて乳化させます。乳化したあとは、再分離しないよう冷めない程度に温めた状態を保ちます。

 仕上げに、再度オリーブオイルを絡めて、香りづけする場合もあります。