ごぼう、にんじん | |
未来めむろうしブロック | |
レモン | |
エキストラバージンオリーブオイル | |
白ワインビネガー、バルサミコビネガー | |
固形コンソメ | |
塩、粗挽き黒コショウ |
2007年のクリスマス、皆さん幸せな時間を過ごしましたか?
そう、みんな、来年はがんばろうね!(ぁ、私だけですか・・・)
まあ、それはともかく、大人から子供まで、少しだけ期待に胸を膨らませる、年に一度の特別な日です。いつもは手抜き料理の紹介ばかりですが、今日はひと手間かけて、愛情込めて、心があったかくなるような料理をお届けできればと思います。
最初は、めむろ特産ごぼうとこだわり牛肉による前菜3種。
ごぼうのリボンや得体の知れぬ黒い物体。大切な人との会話が弾むよう、話題づくりの一皿としてみました。約束事は一つだけ、それぞれの味わいを生かすため、さっぱりとした味わいの「きんぴらごぼう風サラダ」から手を付けてみて下さい。
にんじんのペースト
軟らかく茹でたにんじんに生クリームを加えてピューレにし、バターを加えて軽く温めながら
滑らかにしたもの。
1.ごぼうとにんじん、茹で牛肉のサラダ(左上)
ごぼうとにんじんを千切りにし、酢水に漬けアク抜きします。 | ||
牛肉は薄切りにし、軽く湯掻きます。 | ||
1)を歯ごたえがよく残る程度に、軽く茹でます。 | ||
オリーブオイル、ワインビネガー、レモン、塩でドレッシングをつくり、2)と3)にまわしかけます。 | ||
2.ごぼうと牛肉の赤ワイン煮 バルサミコソース(右上)
ごぼうは斜め乱切りにし、少量のコンソメを加えた赤ワインで、牛肉とともに、アクをよく取りながら、弱火でゆっくり煮込みます。 | ||
煮揚がったら、煮汁に一晩漬けおきます。 | ||
バルサミコビネガーを煮詰めたソースをかけます。 | ||
3.ごぼうとローストビーフのコンビネーション(手前)
ごぼうをピーラーで幅広、らせん状に剥き、酢水に漬けてあく抜きします。 | ||
牛肉は軽く塩・コショウしておきます。 | ||
フライパンにオリーブオイルを煙が立つ位まで熱し、牛肉を焼き付け、更にオリーブオイルを振りかけます。 | ||
表面を強めに焼き付けたら、アルミホイルで包み、60℃位の場所に(オーブン等)10~20分置いて、肉汁を安定させます。 | ||
1)を歯ごたえがよく残る程度に、軽く茹でます。 | ||
ローストした肉を切り分け、ごぼうを乗せて、塩・コショウし、オリーブオイルを振りかけます。 | ||
白いんげん(手亡豆) | |
めむろ産SPF豚バラブロック | |
にんにく | |
セージ(生、乾燥) | |
粗挽き黒コショウ | |
塩 |
寒い冬はやっぱりスープでしょう! 豆とソーセージの相性はバッチリで、しかも冬の十勝らしい一品ですよね!この後、重めの料理が続きますので、ソーセージには旨みをたっぷり含ませていますが、スープ自体はあっさりめに仕立ててみました。
白いんげんは、ほとんどが白あん原料として利用されるため、あまり目にする機会がないと思いますが、口溶けがやさしく、スープの具として私がもっとも好きな豆の一つです。自家製ソーセージは、専用の器具を持っていなくても誰でもつくれるように、ラップとセロテープと輪ゴムでひと工夫してみました。(それはソーセージじゃないといわれれば、それまでですが・・・)
サラリとほどける豆の細やかな舌触りと、ムチムチ旨みが滲み出すソーセージの食感をお楽しみ下さい。
豚バラ肉を7~8mm角に刻みます。 | ||
肉の2~3%程度の塩、にんにくのみじん切り、乾燥セージ、黒コショウを加えてよく混ぜ、冷蔵庫で2、3日寝かせます。 | ||
寝かせた肉を手で強く捏ね、粘りを出します。 | ||
2、3重にしたラップに細長く肉を盛り、ラップの両端を捻り、テープで仮止めします。側面もできるだけぴったりするようラップでくるみ、テープで全面を固定してゆきます。(写真3)全面固定できたら、両端を更に輪ゴムで捻り上げ、完全に中の肉を圧着させます。更に一晩冷蔵庫で寝かせて出来上がり。 | ||
スープ
豆は一晩水に漬けて戻します。 | ||
豆、ソーセージのブツ切り、皮付きにんにく一片、生セージを薄味のコンソメスープで煮込みます。 ある程度煮えたら、塩加減をみて調整する。 |
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かぼちゃ | 500g |
薄力粉 | 100g位 |
卵黄 | 1ヶ |
生クリーム | 適量 |
セージ(生) | |
食塩不使用バター | |
塩、白コショウ |
三品目はパスタ。パスタというと、スパゲッティなどでよく知られるロングパスタをすぐ思い出しますが、パスタは小麦粉の加工品の総称なので、ニョッキも立派なパスタなのです。
私たちのように田舎に育ったものでちょっと年配の男性は、かぼちゃと聞くと、「もう、うんざり」といった顔をすることが多いのですが、これが都会の若い女の子では「かぼちゃ、だ~い好き♡」に変わるのだから、「かぼちゃ」なかなか侮れません!
この時期のかぼちゃは、でん粉が糖化して甘みがグーンと増していますので、口の中でサラリとほぐれ、甘やかでクリーミーな味わいがジワ~と広がるようなニョッキを目標に頑張ってみましょう!ほら、どこかから「お・い・し~~い❤」という声が聞こえてくるような気がしませんか・・・(妄想)
かぼちゃは一口大に切って、ラップにくるみ、レンジで10分位加熱します。 | ||
1)を熱いうちに手早く裏ごしし、冷まします。 | ||
2)に耳たぶ位の柔らかさになるよう小麦粉と卵黄を加えて、こね過ぎないようまとめる程度 に混ぜ、軽く塩コショウします。 | ||
3)を絞り袋に入れ、直径1cm、長さ2cm程度なるように切りながら、沸騰したお湯で茹でます。 煮上がって浮いてきたら、すくい取り、水切りします。 | ||
フライパンに少量のバターを熱し、セージを炒めて香りを出します。 | ||
5)に生クリームを加え、沸騰しないよう温めます。塩コショウをして味を整え、4)を入れてクリームに黄色味がついたら出来上がり。 | ||
メークイン、ゆりね | |
たまねぎ、にんじん、しいたけ | |
冷凍えだまめ、さやいんげん、ブロッコリー | |
鶏肉 | |
牛乳 | |
チキンブイヨン、塩、白コショウ | |
バター | |
香草パン粉 | |
パン粉 | |
にんにく | |
ペコリーノまたはパルミジャーノチーズ | |
ハーブ各種(今回はフェンネルシード、キャラウエイシード、黒コショウ) |
メインはと言うと・・・あれ?ちょっと地味でしたね。少し焦げてるしね。
でも、この下にはめむろ特産のメークインを始めとして、めむろで生産されている野菜がいっぱい隠れているんですよ。
さらに、このグラタンでは、またもや手を抜くための実験をしてみました。
ちゃんとしたグラタンでは、ホワイトソースを用意しなければなりませんが、面倒なので具を煮るのとソースをつくるのを一度にやっちゃいました。結果は・・・なかなかウマいと思う・・。お試し下さい。
メークイン、たまねぎ、にんじん、しいたけ、鶏肉を切りそろえ、バターを溶かした鍋で炒めます。 | ||
1)に牛乳をたっぷり注ぎ、コンソメを加えてアクを取りながら煮ます。ある程度煮えたら、冷凍ブロッコリー、さやいんげんを加えてさらに煮ます。火が通ったら、一度具をすべて取り出します。 | ||
煮汁の牛乳に、ほぐしたゆりねを加え、よくかき混ぜながら、ゆりねが煮溶けてトロミがつくまで煮込みます。これがホワイトソースの代わりとなります。 | ||
グラタン皿に、取り出した野菜を入れて、ソースを注ぎます。えだまめを散らして、香草パン粉を振りかけます。 | ||
200度のオーブンで、上火にして4)を焼きます。パン粉がきれいに色づいたら出来上がり。 | ||
シュー | |
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薄力粉 | 50g |
卵 | 2個 |
食塩不使用バター | 50g |
水 | 100cc |
塩 | 少々 |
カスタードクリーム | |
牛乳 | 250g |
砂糖 | 50g |
薄力粉 | 25g |
卵黄 | 2個 |
バニラエッセンス | 適量 |
生クリーム | 適量 |
チョレートソース | |
チョコレート | 50g |
生クリーム | 50cc |
アイスクリーム | |
市販品 | |
飾り用 | |
いちご | |
ジャム | |
粉砂糖 | |
ココア |
コースの締めくくりはデザート。次も行きたくなるお店になるかどうかは、デザートの出来が意外と重要で、それまでのお料理があんまり印象に残っていなくても、最後のデザートがパッと輝いていれば、それだけでなんだか満足した気分になったことありませんか?
デザートは、「おいしい」ということが何よりも大切なのはもちろんですが、色どりが「きれい」だったり、見ているだけで「楽しく」なったり、人の心を浮き立たせる、そんな遊びごころも欠かせない要素だと思うんです。
そこで今回のプロフィットロール、基本的にはミニシューを積み重ねてチョコレートソースをかけただけのお菓子ですが、ついでに十勝の森の空気を表現してみました。出来栄えは・・・「ようこそ、変態の森へ!」って感じですかね~(~_~;)
製作は、シューづくりは初めてという職場の若い子たちにお願いしてみました。
初めてとはいえ、いい感じじゃありませんか。いつかあなたたちが子供を持った時、一緒につくってみて下さいね(^_^)v
シューを焼きます
バターは室温において軟らかくしておきます。小麦粉はふるっておきます。 | ||
鍋に水とバター、塩を入れ、中~強火でバターを溶かします。 溶けたらすぐ小麦粉を入れ、火を弱めて木べらでよくこねます。生地がすべっこくなって、鍋から離れるようになったら火からおろします。 |
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卵を1個づつ生地に加えてこね、2個目は生地がつながりながらドサっと落ちる程度の柔らかさになるように調整しながら入れます。 | ||
生地が温かいうちに、直径1cm程度の口金の絞り袋に入れ、うすくバターをぬった天パンの上に直径3~4cmに絞り出します。 | ||
絞り出した生地に霧吹きで水を吹きかけ、200度で余熱したオーブンで15分焼き、180度に温度を落として、10分程度カラ焼きします。 | ||
カスタードクリームをつくります
牛乳に砂糖半量を加え、沸騰直前まで温めます。 | ||
卵黄に少量の牛乳、砂糖の残りと小麦粉を混ぜ合わせ、1)を加えながら混ぜます。 | ||
2)を裏ごし器でこしながら、鍋に戻します。 | ||
中火にかけ、最初は焦げないよう、ゆっくり底から、プツプツし始めたら火を少し弱め、手早くかき混ぜます。 | ||
クリームがトロリとして、ツヤがでてきたら、火から降ろします。粗熱を取り、バニラエッセンスを加え、乾かないよう、ラップでぴっちり蓋をします。 | ||
冷めたら、8分だての生クリームを適量加えてよ混ぜます。 | ||
チョコレートソースをつくります
チョコレートを細かく刻み、同量の生クリームと一緒に温めてとかします。 | ||
シューを組み立てます
シューにカスタードクリームを底から絞り袋で詰めます。また、シューの横に切れ目を入れ、アイスクリームを詰めます。 | ||
皿に泡立てた生クリームを敷き、上からココアパウウダーを振りかけます。 | ||
シューの一段目を皿に乗せ、生クリームをはさみながら、シューを積み上げていきます。 | ||
積み上がったらチョコレートソースをかけます。さらにイチゴを飾り、仕上げに粉砂糖を振りかけます。 | ||
本日は楽しく過ごしていただけたでしょうか? めむろ産の農産物が、みなさまの幸せな時間づくりのきっかけになったなら、一年間丹精込めて育てた甲斐があったというものです。今年いいことがあった人は、来年も喜びが続きますように。いいことがなかった人も、来年こそ、きっといい年を過ごせますように。心からお祈り申し上げます。