かぼちゃのタルト

難易度3

　10月は、かぼちゃの美味しいシーズン！
　かぼちゃは、収獲したてはホクホク感だけが際立ちますが、時間がたつと徐々にしっとり感と甘みが加わってきます。
　芽室を代表するかぼちゃの「くり将軍」も、10月後半に入るとホクホク感と甘みのバランスが良い時期に入ります。
　冬の気配が見え始めた十勝のこの季節、旬の「くり将軍」だけでも十分美味しいのですが、来るべき寒さを想うと、アーモンドクリームを少し加えてコクを出すのが今の気分かな。外の公園ではエゾリス達が、冬に備えて松の実をほっぺた一杯に頬張ったり、ドングリをせっせと土の中に埋めています。
　彼らに倣って、仕上げにはスライスアーモンドをたっぷり散らして焼き上げてみました（笑）

材料（18cmタルト型）

生地（パートシュクレ）

バター（食塩不使用）	90g
粉砂糖	57g
卵（常温）	28g
小麦粉	150g
ベーキングパウダー	0.7g
アーモンドパウダー	23g

フィリング

かぼちゃ（くり将軍）	1/4個
グラニュー糖	裏ごししたかぼちゃの重さの15％
牛乳	裏ごししたかぼちゃの重さの10％
バター（食塩不使用）	裏ごししたかぼちゃの重さの8％
卵黄	1個
塩	ひとつまみ
バニラエッセンス	5滴

アーモンドクリーム

バター（食塩不使用）	50g
粉砂糖	40g
卵（常温）	35g（1個から白身を除いて重さを調節する）
サワークリーム	5g
バニラエッセンス	4滴
アーモンドパウダー	60g
ラム酒	適量

仕上げ用

スライスアーモンド	適量
卵黄	1個

作り方

タルト生地

1	バターを5mm位の厚さに切ってボウルに入れ、軟らかくなるまで室温に置きます。（指で押すと簡単にくぼむ位。温度が高すぎて溶けてはいけません）小麦粉とベーキングパウダーは、合わせてふるっておきます。
2		木べらでバターを軟らかく練ります。
3		粉砂糖を4～5回に分けて加え、その都度よく混ぜます。木べらは、空気が入らないように底に付けながら楕円に回します。 1回混ぜ終わるたびに、まわりについた生地はゴムべらで落として、ムラなく混ぜてください。
4		よく溶いた卵を4～5回に分けてよく混ぜます。混ぜ方は粉砂糖の時と同様です。最初は分離しますが、混ぜ続けるとなじみます。
5		アーモンドパウダーを加え、切るように混ぜ、あらかた混ざったら3、4と同様の混ぜ方でよく混ぜます。
6		小麦粉を半量入れて、木べらで切るように混ぜます。あらかた混ざったら、すりつぶすように混ぜ、粉が見えなくなってからも、混ざりきるまで続けます。残りの小麦粉を加え、同様に混ぜます。
7		カードで下からすくい上げて2つ折りにすり潰すように混ぜます。これを十分に混ざるまで繰り返します。
8		ビニール袋かラップにまとめ、押しつぶして一晩冷蔵庫で寝かせます。

アーモンドクリーム

1	バターを5mm位の厚さに切ってボウルに入れ、軟らかくなるまで室温に置き、木べらで練ります。
2		粉砂糖を4～5回に分けて加え、その都度よく混ぜます。混ぜ方は、パートシュクレの時と同じです。
3		よく溶いた卵をほんの少量ずつ加え、その都度完全に混ざるまでよく混ぜます。混ぜ終わったら、サワークリーム、バニラエッセンスを加えて更に混ぜ続けます。
4		アーモンドパウダーを2回に分けてよく混ぜます。最後にラム酒を少量加えて香り付けします。できあがったクリームは、冷蔵庫で一晩休ませてください。

フィリング

1	かぼちゃは、200℃のオーブンで30分位焼いて中まで火を通します。熱いうちに果肉をはずし、裏ごししておきます。
2		裏ごししたかぼちゃに、グラニュー糖、軟らかくしたバター、牛乳、卵黄を加え、練り過ぎないように切り込みながら混ぜます。
3		2に室温でほぐしたアーモンドクリームを混ぜ込みます。混ぜ過ぎずに、まだらに残る程度で止めます。
4		涼しい場所で台に打ち粉を振り、生地を3mm厚程度に延ばし、タルト型に敷き込みます。敷き込む時は、型の底と側面の角にすき間ができないよう、指で押し込んで張り付けます。余った生地は、ナイフで削ぎ落とし、フォークでピケして冷蔵庫で1時間休ませます。
5		焼く前に、生地を室温に少し置いて温度を戻します。型に合わせて切り揃えたクッキングペーパーを敷き、重石を乗せて、210℃のオーブンで15分焼きます。均一に焼き色を付けるために、10分経ったら途中で重石を取り除きます。焼き上がったら、そのまま冷まし、生地が固まったら型からはずしておきます。
6		焼いた生地にフィリングを詰め、溶いた卵黄を表面に塗り、アーモンドスライスを全面に散らします。
7		200℃のオーブンで、表面にきれいな焼き色が付くまで焼いて出来上がりです。 20分位たっても焼き色が付かなければ、上火のみで色付けしてください。