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レシピ集

クリスマス Vol.1

トマトとモッツァレラのサラダ~ジェノベーゼソースで~

 みなさんは、今年のクリスマス、いかがお過ごしでしたか?
 家族あるいは恋人と幸せいっぱいの時間を過ごした方もいれば、ただただ淡々と、何ごともなく、一人きりの日常が過ぎ去った方も多いはず・・です(~_~;)
 そんなあなたに、“芽室産野菜でクリスマス!”なんて考えてみました。
 来年こそ、みんなに幸せが訪れるといいですね!(自分、含む・・)
 まずは前菜、定番のカプレーゼですが、ちょっと捻ってジェノベーゼソースでいただくというのはどうでしょう。どこが地場産かというと、庭のバジルでつくったジェノベーゼソースなんです、・・苦しい!

ジェノベーゼソース

バジル、クルミ、松の実、にんにく、ペコリーノ、パルミジャーノチーズをオリーブオイルでペーストにし、塩で味付けしたものです。市販のものもあります。

材料

フルーツトマト(普通のトマトでもかまいませんが)
モッツァレラチーズ
ジェノベーゼソース
エキストラバージンオリーブオイル

作り方

1
トマトとモッツァレラを切って皿に並べます。
2
ごく軽く塩を振り、オリーブオイルを回しかけます。
3
お湯で軽くのばしたジェノベーゼソースを散らします。

お料理のポイント

  1. ジェノベーゼソースの塩味がありますので、振りかける塩は控えめに。
  2. スタンダードはトマト、チーズ、バジル、塩、オイルだけのシンプルなサラダですので、フレッシュな素材が手に入る時期には気軽に楽しめます。シンプルなだけに、いい素材を選ぶことが大切で、味がグーンと変わってきます。

ゆり根のポタージュ~えだまめ、トマトペーストを浮かべて~

 続いて二品目はスープ! ゆり根だけだと色が寂しいので、えだまめとトマトを加えてみました。
 イメージどおりの模様を描くことはできなかったけれど、こうしてみてみると、なかなかキレイだな、と自己満足。
 今時期、ゆり根はフレッシュで手に入りますが、えだまめは無理しないで芽室産冷凍品を使っています。トマトもこれまた庭でとれたものの冷凍ピューレで、一応オール地場産。
 味は?というと、ゆり根と牛乳の甘みが生きて、これがなかなか美味しい!!

材料

ゆり根
冷凍えだまめ
トマトピューレ
牛 乳
生クリーム
塩、こしょう

作り方

1
ゆり根のりん片をはがし、きれいに掃除します。
2
ゆり根にたっぷりの牛乳を注ぎ、ゆっくり煮ます。
3
えだまめは少量の牛乳を加えてミキサーまたはフードプロセッサーにかけ、ペーストにしておきます。
4
煮込んだゆり根を牛乳ごとミキサーにかけます。
5
再び鍋に戻して、弱火にかけ、牛乳で濃度を調節し、生クリームを適量加えたあと、塩、こしょうで味を調えます。
6
えだまめペーストとトマトピューレを散らします。

お料理のポイント

分量を書いていませんが、かなり適当でもなんとかなります。
ゆり根をペーストにするとかなり粘りが出てくるので、牛乳の量は多目がいいかも知れません。ペーストにしたあとは焦げやすいので要注意。

冷凍野菜とパンチェッタのパスタ

 三品目は・・・、う~ん、冷蔵庫の残り物でつくったお昼のパスタみたいだな?
 でもね、これ、自分でいうのもなんだけど、なかなか美味しいんです。
 まず、冷凍品とはいえ、野菜がなかなかうまい!穫れたてを地元で瞬間冷凍したものだから、旬の甘みがそのままなのです。また、パンチェッタの強い塩気と半溶けになった脂が、あっさりしがちな野菜のパスタにいいアクセントを与えています(このパンチェッタは自家製です)
 そして、仕上げはソースに一工夫!様々な旨みが混然一体となったこの美味しさをぜひ!

材料

パスタ(スパゲッティーニ)
冷凍さやいんげん
冷凍ブロッコリー
ゆり根(スープの時の余り)
パンチェッタ(豚バラ肉の塩漬け)
にんにく
鷹の爪
コンソメ
塩分不使用バター

作り方

1
パスタを茹でるお湯で、冷凍野菜をサッと茹でてておきます。
2
フライパンにオリーブオイルを入れ、にんにく、鷹の爪にゆっくり火を通します。
3
にんにくがうっすら色づいたら、コンソメスープを注ぎます。
4
スープが沸騰したら、バターを加えて、少し煮詰めます。
5
パスタが茹で上がる少し前に野菜を入れ、味を含ませます。
6
パスタを入れて、全体にソースをからめたら、火を止め、パンチェッタを入れてひと混ぜしてできあがり。(脂が半透明になる程度)

お料理のポイント

  1. コンソメバターソースは、パスタの塩気を計算して味付けしましょう。
  2. 全てはタイミング。冷凍野菜を煮すぎるとクタクタになるし、パスタにソースをからませる時間が長すぎると、ソースを全部吸い込んでしまう。何回かつくって試してみましょう。

鶏のソテー ごぼうとえだまめのリゾット詰め

 いよいよメイン。クリスマスといえばチキンでしょう! でも、それだけじゃつまんない。
 今回のイメージはズバリ、「鶏ごぼうの炊き込みごはん」でしょう~(丸尾くん風)
 これなら日本人のハートをガッチリ鷲づかみだよ。
 しかし、鶏一羽のローストは家庭ではチョット難しいので、フライパンでなんとかしてみましょう。なんだって、やろうと思えばなんとかなるものさ。

材料

鶏ムネ肉
米(日本米でもよい)
玉ねぎ、ごぼう、しいたけ
冷凍えだまめ
にんにく
チキンブイヨン、塩、黒こしょう

付け合せ

じゃがいも(マチルダ)

作り方

1
ムネ肉は横から切れ目を入れ、袋状にしておきます。軽く塩、こしょうを振り、にんにくで香りをつけます。
2
リゾットをつくります。たっぷりのオリーブオイルをフライパンに入れ、粗みじんにした玉ねぎを炒めます。
3

玉ねぎに火が通ったら、米を入れます。米にオイルがまわり、透明になったらチキンブイヨンをたっぷりめに注ぎます。
4
途中、ごぼう、しいたけを好みの固さになるよう計算して入れていきます。
5
ブイヨンが減ったら、米の硬さを確認し、足りなければ熱いブイヨンを足します。
6
米が表面にみえてきたら、焦げ付かないようかき混ぜ始めます。出来上がる少し前にえだまめを入れ、軟らかめにリゾットを仕上げます。
7
鶏肉にリゾットを詰め、爪楊枝で切り口を閉じるか、タコ糸でしばります。
8
フライパンにオリーブオイルを熱しておき、鶏肉の表面を焼きつけます。全面を焼いたら、さらにオリーブオイルを振りかけます。
9
焼き色がしっかりついたら、弱火にして中まで火を通します。焼いている間、フライパンに出てきた焼き汁をスプーンですくって表面にかけます。
10
鶏肉からの焼き汁が少なくなり、透明になってきたら、焼き上がりです。火を通しすぎると、パサツクので注意。
11
フライパンにたっぷりめのオイルでじゃがいもをカリッと焼き上げて付け合せにします。

お料理のポイント

  1. 結構、油が飛ぶと思いますので注意して下さい。
  2. 文字にすると長いですが、要はリゾットをつくって、鶏に詰めて焼くだけ。あとは、一つ一つの作業を注意深く行なうことしかありません。簡単でしょ。

ビッシュ・ド・ノエル

 そろそろ、お腹も一杯になってきました。ここで口当たりの良いジェラートとフルーツのデザートなんかでコースの終わりとなるのが普通のパターンですが、・・・そうはさせません。最後は乳製品をたっぷり使った、バタークリームのケーキだっ!
 でもね、できたてのバタークリームは、口溶けも軽やかでとっても美味しいんです。
 私たちのまわりには、おいしい牛乳がいっぱいあります。こんな恵まれた環境にいるのだから、もっともっと、牛乳や乳製品を楽しむことができるはずじゃないですか。で、なんで急にフランスのお菓子になったかって?・・・これ一度つくってみたかったんです~・・・(号泣)

材料

スポンジ

薄力粉 90g
3個
砂糖 100g
牛乳 20g
インスタントコーヒー 少々

バタークリーム

食塩不使用バター 200g
卵黄 3個
砂糖 90g
60g
チョコレート 30g+α
インスタントコーヒー 少々

仕上げ用

粉砂糖

作り方

スポンジをつくります

1
卵を卵黄と卵白に分けます。卵黄に砂糖の半量を入れ、泡立てます。
2
卵白は残りの砂糖からひとつまみを入れ、一気に泡立てます。固く泡立ってきたら、2、3回に分けて砂糖を加え、しっかり角が立つ位まで泡立て続けます。
3
泡立てた卵黄に、卵白、ふるった小麦粉を交互に2、3回に分けてさっくり混ぜます。混ざったら、少量のお湯で溶いたコーヒーと牛乳を入れ、底から大きく混ぜ合わせます。
4
オーブンシートを敷いた天板に生地を流し込み、200℃で10分焼きます。
焼き上がったら、すぐに裏返し、側面のシートをはがし粗熱がとれるまで待ちます。粗熱がとれたら、天板を被せて乾かないようにしておきます。

バタークリームをつくります

1
鍋に水と砂糖を入れ、火にかけます。
2
卵黄を一気に泡立てていきます。
3
沸騰した泡が大きくなってきて、シロップにわずかなねばりを感じる位になったら火を止めます。
4
シロップを卵黄に少しづつ垂らしながら攪拌し、そのまま冷めるまで泡立て続けます。
5
暖かい部屋で軟らかくしたバターを白っぽくなるまで攪拌します。
6
泡立てたバターに4を少しづつ加え、攪拌し続けるとクリームの出来上がり。

ケーキをつくります

1
スポンジのシートを剥がし、焼き色のついた方を上にして、別シートの上におきます。全体にコーヒークリームを塗ります。
2
のり巻きの要領でシートを使ってスポンジをロールにします。
3

端を斜めに切り落とし、ロールの上におきます。残りのコーヒークリームを全体に薄く塗り延ばします。
4
チョコレートクリームを更に上から塗り延ばし、パレットナイフで木肌を表現します。
5
残りのクリームに更にチョコレートを加え、コルネで木目や蔦を描きます。粉砂糖を振りかけ、雪が積もった感じを出します。

お料理のポイント

  1. シロップ濃度は何回か試して、ベストの状態を覚えこみましょう。今回は煮詰め過ぎて、クリームメチャ甘でした・・・。
  2. 一つ一つの工程は単純ですので、根気よく作業を進めて下さい。最後はコルネづくりに失敗して、太い模様になっちゃったなぁ・・・。

本日の料理はいかがでしたか? 芽室産の農産物で、みなさんのお腹と心がいっぱいになったなら、こんなうれしいことはありません。来年も、みなさまにいいことがたくさんありますように、そしておいしい野菜がたくさん穫れますように・・・

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