花ズッキーニのフリット
難易度2
みなさんはズッキーニの花をご存知ですか?
今では、イタリア料理店の夏の定番メニューとして目にすることも多いですが、一般的な家庭料理ではあまり馴染みのない食材かもしれません。
花ズッキーニの食べ頃は、花の咲いているほんの僅かな期間しかありません。しかも、花が開いている朝のうちに収穫してしまわなければならないので、時間限定の貴重な食材と言えます。
味はもちろん美味しいのですが、このはかない一瞬の生命を切り取って、目で舌で、そして脳で楽しみながら、感謝を込めて自分の中に同化するという行為、それこそが花ズッキーニの美味しさの本質であるような気がします。
だから、その時を待ちわびて、畑から採れたすぐそのままを、田舎の小さなレストラン、あるいは家庭の食卓で、地元の人が気軽に楽しむというのが本来の姿であって、割高の運賃と決して少なくない燃料が消費されて、はるばる都会の立派なレストランの皿にうやうやしく収まっているという図は「何か違うんじゃない?」っていつも思うんです。
こういったシステムになっていることには、私たち生産・流通に関わっている人間にも少なからず責任があるわけですが、産地・地元の人間が自らの食材を本当に楽しみ、誇りを持ち、また都会の人たちが産地に来れば、同じ食材でありながら鮮明な生命力の違いを感じ取ることのできる、そんな環境づくりがこのホームページを通してできればな、と思う今日この頃です。
材料(1人前)
花ズッキーニ | 2本 |
モッツァレラチーズ(フレッシュ) | 30g |
トマトソース | 適量 |
小麦粉 | 適量 |
塩 | 少々 |
水(炭酸水ならもっと良い) | 適量 |
揚げ用 | |
---|---|
オリーブオイル | 適量 |
作り方
1
|
ズッキーニの花は、雌しべを取り、中を丁寧に洗い、水気をふき取ります(アリなど虫が入っていることがあります)。 |
|
2
|
モッツァレラチーズをサイコロ状に切り、トマトソースと和えて花の中に詰めます。 |
|
3
|
花の先端を軽く捻るようにして閉じながら、水で溶いた小麦をつけて、オリーブオイルで揚げます。軽く塩を振ってアツアツのうちに食べます。(チーズが熱いので、火傷に気を付けましょう) |
お料理のポイント
- 中の詰め物は、チーズとアンチョビ、リゾット、ボローニャソース、魚介類など色々なバリエーションが楽しめます。モッツァレラだけの場合は、軽く塩をしてから詰めます。
- 水は、炭酸水でなくても良いですが、炭酸水を使うとふっくら仕上がると言われます。